大学2年生の時に、実家のガレージで泣いていた子猫を保護し飼ったことがあった。
名前を「にゃんこちゃん」と名付けた。
あの当時はまだ家の中だけで飼うということはあまりなかったように思う。
「にゃんこちゃん」は日中や季節の良い夜間は外で暮らしていた。
家の庭にある大きな石が彼のお気に入りの場所だった。
そして、ご飯を食べる時間になると家に戻ってきた。
本当に自由気ままに暮らした「にゃんこちゃん」だった。
わたしは2年半近く一緒に過ごしたが、大学卒業後は東京に着任し、そのまま結婚してしまったのでその後は何度か会ったくらいだった。
そして数年後、母から亡くなったと聞かされた。
あの頃、猫とは自由な生きものだと思っていた。
虐待したり、捕獲して殺処分しているなんてことはなかったと記憶している。
外の子は、誰かの家の子。
そんな感覚だった。
そんな、昔の良き関係性を目指していきたいと思うのである。