何も知らない。
単なる感情だけで始めた。
むぎとしろうがもし何かの原因で家から逃げ出し、殺処分になったら。
そう考えたると、居ても立ってもいられない。
実際に、わが子ではないが、同じ愛おしい猫や犬が年間に30000頭も殺処分になっている。
処分する人が悪いわけではないし、当然犬や猫に問題があるわけでもない。
飼っておきながら、世話が大変だからと捨てる。
子供がたくさん生まれて大変だから捨てる。
百歩譲ってそれでもいい。
野良になった犬や猫と人間が共存できる仕組みがあればいい。
そんな漠然とした思いをずっと抱いていた。
じゃあ、とりあえず保護猫活動のボランティアさんに協力して活動するか。
と、考えた時に、
多頭飼育現場からの救出とか、
虐待動物の保護とか、
そういう子たちを目のあたりにしたときに、
自分を保てるだろうか?
そう思うと、なかなか実際の行動に移せないでいた。
SNS上で流れてくる
保護活動へのクラウドファンディングなどに寄付するだけが自分の出来ること。
と決めつけていた。
仲間が背中を押してくれた。
中野さんが声上げて、実際を知ってもらう活動しながら団体さんや個人に寄付する仕組み作ったらええやん。
そうだ。
知らないことが問題なんだ。
一人でも多くの人に殺処分のことを知ってもらおう。
なぜそんなことになるのか。
意識を持ってもらい、
少しの行動を起こしてもらうことが出来れば、
社会は変わる。
わたしが本業でやっている「人の幸せ」についても
同じことだ。
すべての人を幸せにすることは出来ないが、
近くの人たちが幸せになってもらうお手伝いは出来る。
すべては同じこと。
年内までに殺処分を0に。
なんてことを考えるととても一人ではできないが、
いつか小さな動物の命を大切に共存できる社会を創る。
そんな思いで小さな歩みから始めよう。
思いは伝わるし
正しいと思うことを、正しく伝えていくと
変わっていく。
それがこの「ikitai project」だ。